今回は楽譜の浄書(じょうしょ)についてです。
浄書とは綺麗に清書することです。

たくさんある楽譜の中には読みにくいものや音を書き換えて使用するもの、あるパートだけを取り出すもの、移調して使いたいものなどなど、書き直してから使いたいものがあります。
そんなときは市販の五線譜に手書きでも大丈夫なのですが、パソコンソフトを使用して浄書するのがオススメです。
二つの方法のメリットとデメリットを書いてみます。

<手書きのメリット>
・五線譜と鉛筆だけあれば書ける
・音符の数が少ない場合は短時間で済む
<手書きのデメリット>
・綺麗にバランス良く書くのは難しい
・楽譜を書くルールを知らないと変な楽譜が出来上がってしまう
・後から修正する場合は全部書き直し、なんてこともある

<パソコンソフトのメリット>
・読みやすい楽譜ができる
・楽譜を書くルールを知らなくてもある程度は自動で音符や記号を配置してくれる
・後から大幅な修正があっても対応できる
<パソコンソフトのデメリット>
・使い慣れるまで時間がかかる
・音符の数が少ない場合は手書きより時間がかかる

こんなところかと思います。
特に私が一番大きなメリットと感じるのが『パソコンソフトでは後からの大幅な修正があっても対応できる』点です。
例えば、次のような場合でも短時間で行うことができます。
・右手の楽譜を全部1オクターヴ上に書き直す
・一曲全部3度下の調に書き直す
・フルートとピアノの譜面を書き、そこからフルートの楽譜だけを印刷する
こういった修正を手書きでやろうとしたらとても大変な作業になってしまいます。

他にも、浄書とは関係ありませんが、打ち込んだ楽譜を自動演奏してくれるのも嬉しい機能です。
出来るだけ準備にかかる時間を効率よくして、しっかりと練習時間を確保するようにしたいですね。