毎年春から夏にかけては吹奏楽のコンクールシーズンですね。
先日もコンクールに向け、フルートパートのレッスンをしてきました。

そこで生徒たちが悩んでいたことの一つが「トリルの運指」でした。
今回は2023年度 全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅱ 『ポロネーズとアリア~吹奏楽のために~』に出てくるトリルの運指を紹介したいと思います。

42小節目に1,2番フルート、ピッコロパートにC-Dトリルがあります。
これは正規の指でやる方法のほかに、Disトリルキー(右手の中指と薬指の間にある小さなキー)を使用すると簡単に出すことができます。

12小節目にはD-Esトリルがあります。
これも同じくDisトリルキーで出すことができます。
(余談ですが、1拍目ウラの三連符のトリプルタンギングも難しいですね)

トリルで一番の問題はこのG-Aトリルです。
1番フルートには2回出てきますし、しかも吹く時間が長いです。

運指としてはもとのGの運指にプラスして
①Gisキー、Dトリルキー
②Gisキー、Dトリルキー、Disトリルキー
③Gisキー、Fキー、Dトリルキー (私はこれを良く使う)
④2オクターブ目のG-Aの指のまま強く(倍音で)吹く (たまに使う)

・・・などなど、調べれば本当にたくさん出てきます。
さらに使っているフルートにEメカが付いているかどうかでも使える運指、使えない運指があります。

先日レッスンした生徒さんには「これを使ってみよう」と提案はしましたが、これからの練習や他のパートとのバランスでまた考えていきたいと思います。

フルート吹きからすると、作曲家さんはフルートの高音G-Aトリルは避けて作曲していただきたいのが本音です(笑)