フルートにとって高音(3オクターブ目)のE(ミ)の音は出しにくい音の一つです。
今回はその音の練習について書きたいと思います。

一口に「高音E」といっても、その音の出し方、音の狙い方は一つではありません。
たとえばCメジャーの和音ド ミ ソ と吹いたときと、Aマイナーの和音ラ ド ミ と吹いたときのミの音の感じと、ではミの吹き方が少しだけ違う感じがするかと思います。

あまり違いを感じない人もいるかもしれません。
そんな時はゆっくり(一音3拍くらい)吹いて、そして音量を変えて吹いてみてください。

何か違う感じが・・・しないですか?

あるフルートの先生はよく音を「色」で例えます。
ミを吹いたときにどんな色がイメージか、感じてみるといろんな色が見えてくるかもしれません。
もともと音の組み合わせでできる和音にはいろいろな色があります。
それを感じながら、どんな色の高音Eの音が出るか、下の譜例を参考にしてみてください

PDFはこちらからご覧いただけます
個人利用のみ可能です

この譜例を使った練習方法としては

・スラーで上る、下る
・長い音で、短い音で
・フォルテで、ピアノで
・クレッシェンドしながら、デクレッシェンドしながら
・スタッカート
・ゆったりとしたブレスで、素早いブレスで

このようなことを組み合わせて練習をしていきます。

大切なのはそのときに音をしっかり聴くこと。
どんな色になっているか、思った通りの色が見えてきているか。
もう一つ、自分の状態を観察すること。
姿勢は?アンブシュアは?舌の位置は?お腹は?

これは高音Eの音の練習に限らず、すべての練習で考えていくことですね。

湖月音楽教室では無料体験レッスンを随時受け付けております。
月謝制コースのほか、チケット制による5回レッスンも行っております。
当サイトお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

栁沼拓朗